地方に住みながら、大手企業のリモートワークで7年間正社員として働いていました。フルリモートワークができる状況はワーママとして最良の環境でした。
しかし2年前に国指定難病の自己免疫疾患を発症し、2度の休職をしたことで退職することを決めました。
病気がなければストレスを抱えつつも今の仕事を続けていたのかなと思います。
ワーママさんの中にも「いつまでこの仕事をするんだろう」、「このまま続けられるのだろうか…」と漠然とした不安がある方もいるのではないでしょうか。
わたしもふとした瞬間にいつも同じことを考えていました。
わたしの場合は病気がきっかけとなりましたが、退職をしてから後悔をしないために在職中におこなっておいてよかった7つのことを紹介します。
退職までのながれ
まずわたしは1度休職をした際に、同じ病気で2度目の休職をすることになったら迷わず辞めると決めていました。
自分の調子が悪くて辛いことはもちろん、
「ママ、今日はのどが痛くないかな?」
「ママ、今日はぜんぶ元気かな?」
「はやく元気にならないと絵本が読んでもらえないね」
と保育園から帰ってきてわが子の最初のひと言がいつもこれでした。
小さいながらに気遣う姿はけなげで嬉しくもありました。
しかし2年間もの間、わが子に我慢をしいる生活を続けてまで会社員として働く意味やモチベーションを見出せなくなっていました。
そんな矢先、わたしの持病と相性の悪い夏に急激に体調悪化し、2度目の休職をとることになりました。
2か月間休職をしていたうちの1か月半は保育園の送迎以外はほぼ寝たきりだったものの、残りの2週間でずいぶんと体調が回復していきました。
「2度目があれば辞める」と決めていたので、そのタイミングで先のことを考え整理していきました。
退職後どうしたいのか考える
辞める決断をする場合も同じですが、仕事を辞めた後にどうしたいのかをしっかりイメージしておく必要があります。なにも決めずに無謀な退職をすることだけは避けました。
転職したい場合
ネットで求人を探す
ある程度求人や企業に目星をつけておく
転職サイトに登録する
転職活動をはじめる
働きながら転職活動は正直大変ですが、退職してから探すよりも気持ちの面でも経済的な面でも、まちがいなく安心できます。
フリーランスになる場合
今は自宅でできるインターネット関連の仕事がたくさんあります。
どのような業種でフリーランスになりたいのか、または勤めていた会社で行っていた業務を独立しておこなうことが可能か考える必要があります。
なんの業種でフリーランスになりたいのか具体的に考える
Youtubeを見る
ブログを読む
本を読む
クレジットカードを作っておく
金額の高い買い物を済ませておく
即フリーランスになると決めなくても、副業をスタートしてみるのもひとつの方法だと思います。
退職までにやっておきたい・考えておきたい7つのこと
退職期限を決める(考える)
期限が決まると必然的にやることが決まります。逆算思考。
保育園の在園資格が退職後90日とすると、退職からおおよそ3か月の間に事業内容を決め、開業にかかる準備をおこない、開業届をだすところまでが必要となります。
ブログ・youtubeをみる
ブログやyoutubeは本当に無料でこんなに勉強させてもらえるなんて!と感動しっぱなし。
わたしはお金や起業のことは「両学長」さんを、ブログをはじめるために「ヒトデ」さんの信者となり、お二人の動画やブログは数えきれないほど見ました。
本を読む
youtubeやブログだけでもかなり勉強できましたが、本も3冊ほど購入しました。
やはり本を読むのもオススメです。読みたいページから読めたり、分かりづらいところは何度も読みなおせて便利です。
また退職後、すこしでも稼ぎ口が作れるようブログをはじめました。
クレジットカードを作る
いざ新たにクレジットカードを作ろうとしても、退職後は審査が通らず作れない可能性が高いです。
フリーランスになる場合は、仕事用とプライベート用と分けてある方が管理がしやすいので、在職中に仕事用にするクレジットカードを1枚作成しておくと便利です。
フリーランスにならなかった場合、クレジットカードは使わず置いておく、または個人用で使用すれば問題ないので後で作れないリスクだけは避けておきたいです。
金額の高い買い物を済ませる
PC・プリンターなど金額の高いものの購入もお給料があるうちに買っておきましょう。
今後の開業にともなう出費分のレシートや領収書は後に経費にできるので必ずもらい、保管しておくことをオススメします。
ゆっくり休みたい場合
ゆっくり休む時こそ失業給付の受け取り条件や期間などを調べておくと安心です。
わたしは病気が理由で退職するため「自己都合」に該当しました。
いつから給付がもらえるのか、もらえる金額などある程度予測しておくと先々のプランや急な出費にも対応できます。
保育園の在園資格を調べる
退職を踏みとどまる一番の要素でした。
市や保育園のHPを確認する
退職してからいつまで在園できるのか、もしくは起業準備ができるのか不安でした。
わたしが住んでいる市は退職後90日間のあいだに「求職活動状況証明」「職業訓練受講証明」等を提出し、期間内に次の「就労証明書」または「就労状況報告書」を提出することで継続登園できることがわかりました。
入所継続申請書類の時期を確認する
現在保育園に通っている働くママさんは、だいたい10月~11月頃を目途に入所継続申請のために「就労証明書」を会社に依頼すると思います。
わたしが一番心配していたのはこちらの書類でした。退職を告げるタイミングによっては雇用の有期・無期の欄に有期と記載される可能性もあるため、「就労証明書」をもらうタイミングは考えました。
ただわたしの場合は勤務状況の3か月間のうち2か月間病気休職しており、勤務実態がないのでどうにもならないネックがありました。
退職日を決める
1,2を考慮しつつ、自分の病気が2年間を通して急性期と慢性期の予想がつけられたことと、モチベーションが続くであろう落としどころを見つけて、4か月後を設定しました。
有休消化を入れると実際は5か月後。
上司に退職の意向を伝える
フリーランスに腹を据えるよりも勇気が必要でした。
相談はNG
わたし自身寿退職も含めると今回で3回目の退職でした。
過去2度の退職時の失敗を踏まえ、「辞めたいです」という相談ベースではなく、「健康上の理由で〇月で退職します」と言い切るかたちで伝えました。
ミーティングをもつ際も「相談があります」ではなく「お伝えしたいことがあります」とニュアンスの違いや意志が固いことを伝えた方がスムーズでした。
とはいえ、それでも5回ほど退職に伴うミーティングがありました(笑)
コンサル会社なので上司も手を変え品を変え「これなら問題は解決できるのではないか?」と提示されました。
「自分の健康は自分で守るしかない」と伝え続けていたにも関わらず、
「様子をみよう」
「業務的な負担を減らすのは?」
と自分の意思が尊重されていないように感じ、ミーティングを重ねるほど自分の気持ちが離れていくように感じました。
引継ぎをおこなう
退職が受理されたら社内の引継ぎはもちろん、社外取引先の方への挨拶をしっかり行いました。
わたしの場合はフリーランスになることも視野にあったため、取引先の方へのご挨拶の中から次の仕事につながる案件がいくつもでてきました。
退職
お世話になった方々へお礼のあいさつ
会社備品の返却
個人情報の削除/名刺の破棄
PCデスクトップのファイル削除
PCタスクバーのアイコン削除
ちなみにわたしはタスクバーのアイコン削除を忘れてしまいました。
よく使っていた社内チャットツールもそのままにしていたため、PCクリーニングの際にそれらを見られていたら・・・と削除し忘れたことを後悔しています。
最後に必ず確認されることをオススメします。悪いことは書いていないのですが、感動の別れの挨拶などみられたくないですよね。
ワーママが退職を後悔しないためにまとめ
こうして長く勤めた会社を大きなトラブルもなく、最後まで全うすることができました。
すでに辞めてから数か月が経ちますが、先をイメージしておくことで退職した後に後悔することがありませんでした。
この会社に入ってからリモートワーク、出産、育休、ワーママ、正社員登用、病気、休職、退職、とさまざまなライフステージを経験しました。
はたらく女性の誰もがライフステージが変わっても、その都度最良の選択をしながら後悔なく次のステージに進めることを願っています。